
こんにちは。AIおじさんです。
今、「AIエンジニアになるには大学に進学するべきか」と検索して、ここにたどり着いたあなたは、きっと色々な疑問や不安を抱えているんじゃないかなと思います。
「AIエンジニアになるには、やっぱり有名な大学の学部じゃないとダメ?」、「文系出身や高卒じゃ無理なのかな?」、「Fランク大学とかだと就職で不利になる?」、「独学やスクールで学ぶのと、大学で4年間学ぶのはどっちがいいんだろう?」
そんなあなたのモヤモヤ、すごくよく分かりますよ。AI技術が注目されるほど、キャリアに関する情報も溢れていて、どれが本当か分からなくなってしまいますよね。
結論から言うと、私は「AIエンジニアになるために大学は必須ではない」と考えています。もちろん大学で学ぶメリットもありますが、今のAI業界は学歴よりも「即戦力になるスキル」を重視する傾向が強いからです。
この記事では、なぜ私が大学よりもスクールや実践的な学習をおすすめするのか、その理由を大学との比較を交えながら、詳しく解説していきますね。高卒や文系出身で不安な方も、就職に向けた具体的なステップが分かるはずですよ。
記事のポイント
- 大学進学とスクール・独学のメリット・デメリット比較
- 文系や高卒からAIエンジニアを目指す具体的な方法
- 学歴よりも重視される「ポートフォリオ」の作り方
- AIエンジニアの就職で「大学は不要」と言える理由
AIエンジニアになるには大学は不要?スクールと比較

まず最初に、多くの人が悩む「大学進学」と「スクール・独学」のルートについて、それぞれの特徴を比較しながら見ていきましょう。「AIエンジニアになるには大学が必須」という考えが、必ずしも正しくないことが見えてくるはずですよ。
- AIエンジニアに適した学部と理系・情報系の強み
- 文系出身者がAIエンジニアを目指す際のポイント
- 高卒や未経験からスキル重視で就職する方法
- AIエンジニアはやめとけという声の真実と将来性
- 求められるプログラミングスキルと学習の順番
AIエンジニアに適した学部と理系・情報系の強み

確かに、AIエンジニアを目指す上で大学の専門学部が有利に働く側面はあります。
例えば、情報工学部やデータサイエンス学部、理学部の数学科などは、AIの根幹となる理論を学ぶのに最適な環境です。
AI開発に関連する主な学部・学科
- 情報工学・情報科学系: コンピュータサイエンス、アルゴリズム、プログラミングなどAI実装の基礎を学ぶ。
- データサイエンス・統計系: ビッグデータ解析や統計学を中心に、データ処理能力を養う。
- 理学部(数学・物理系): AIモデルの理論的支柱である線形代数や確率統計を深く学べる。
こうした学部では、AIの理論や数学的背景を4年間かけて体系的に学べるのが最大のメリットですね。教授や研究仲間から最先端の研究に触れられる機会もありますし、大手企業や研究機関への就職を目指す場合、「大卒以上」という学歴が有利に働くことも事実です。
ただし、ここが重要なポイントです。
大学教育はあくまで「理論」や「研究」が中心。企業が今すぐ求めている「実務レベルでの開発スキル」や「最新ツールの活用ノウハウ」が、授業だけで身につくとは限らないんです。
4年間かけて理論を学んでも、卒業時に即戦力としてコードを書けなければ、AIエンジニアとしてのスタートは切れません。これが、私が「大学だけが全てじゃない」と考える理由の一つですよ。
文系出身者がAIエンジニアを目指す際のポイント
「自分は文系だからAIエンジニアは無理かも…」なんて諦めていませんか? それは大きな誤解ですよ。
文系出身でもAIエンジニアとして活躍している人は、今や珍しくありません。
確かに、AIの理論を深く理解しようとすると、線形代数や微分積分、確率・統計といった「数学」の知識は避けて通れません。ここで「ウッ」となる文系出身者は多いかもしれませんね。
でも、安心してください。AIエンジニアに必要な数学は、必ずしも大学で数学科を専攻するレベルまで求められるわけではありません。
大事なのは、「AIのモデルが何をやっているかを理解するための、基本的な数学の考え方」を身につけることです。
例えば、Pythonライブラリ(TensorFlowやPyTorch)を使えば、複雑な数式を直接解かなくてもAIモデルを構築できてしまいます。とはいえ、なぜそのモデルがうまく動くのか(あるいは動かないのか)を分析・改善(チューニング)するためには、数学の基礎知識が必要になる、というわけです。
文系出身者の学習ポイント
- 数学アレルギーを克服する: まずは高校レベルの数学(特に線形代数・微積分)から学び直しましょう。AI向けの数学入門書やオンライン講座も豊富です。
- プログラミング(Python)を徹底的に学ぶ: 理論より先に、まずは手を動かして「作れる」ようになることが近道です。
- 文系の強みを活かす: AIを「何のために使うか」という課題発見能力や、ビジネスへの応用力は文系出身者の強みになりますよ。
大学の理系学部に入り直さなくても、これらのスキルはプログラミングスクールやオンライン講座で効率的に学べます。文系だからと尻込みする必要は全くありませんよ。

高卒や未経験からスキル重視で就職する方法
「大学どころか、高卒(あるいはFランク大学など)で学歴に自信がない」という人もいるでしょう。
でも、AI・IT業界は、他の業界に比べて圧倒的に「実力主義」です。
もちろん、今でも新卒一括採用などでは学歴フィルターが残っている企業もあります。しかし、慢性的なIT人材不足に悩む多くの企業、特に最先端の技術を扱うスタートアップやWeb系企業は、「学歴」よりも「今、何が作れるか」を証明する「ポートフォリオ」をはるかに重視しています。
ポートフォリオとは、あなたが自分で学習して作成したプログラムやWebサービス、データ分析のレポートなどの「作品集」のこと。
履歴書に「Pythonできます」と一行書かれているだけの人と、「Pythonを使ってこんなWebアプリを作りました」と動くモノを見せられる人。
企業がどちらを採用したいかは、明らかですよね。
高卒や未経験からAIエンジニアを目指すなら、遠回りして大学受験の勉強をするよりも、今すぐプログラミング学習を始めて、ポートフォリオを充実させること。これが一番の近道です。
実際、スクール経由で短期間(3〜6ヶ月)でスキルを身につけ、見事AIエンジニアとして就職・転職を果たす人は大勢います。学歴は過去のものですが、スキルは今からでも身につけられますからね。
AIエンジニアはやめとけという声の真実と将来性
インターネットで検索すると、「AIエンジニアはやめとけ」なんていうネガティブな言葉も目にするかもしれません。
これは、AI技術の進歩が早すぎて、「常に勉強し続けないといけない」ことへの疲弊感を指している場合が多いですね。
確かに、昨日学んだ最新技術が、明日にはもう古くなっている…なんてことも日常茶飯事の世界です。大学で4年間かけて学んだ知識も、卒業する頃には陳腐化している可能性すらあります。
でも、これって裏を返せば、「スタートラインが全員近い」ということでもあるんです。
大学で4年間先行していたはずの人も、現場で実務を積んでいる人も、新しい技術の前では同じように学習し直さなければならない。つまり、学歴に関わらず、継続的に学習できる人だけが生き残れる、公平な世界とも言えます。
「やめとけ」という声は、この変化のスピードについていけない人の声かもしれません。AIの将来性は疑いようがなく、社会のあらゆる場所で必要とされています。この変化を楽しめる人にとっては、これ以上ないほどエキサイティングな職業ですよ。
求められるプログラミングスキルと学習の順番
AIエンジニアになるために、大学の難しい講義は必須ではありませんが、身につけるべきスキルの「地図」は必要です。
闇雲に勉強しても挫折してしまいますからね。私がおすすめする基本的な学習の順番を紹介します。
AIエンジニア学習ステップ(例)
- プログラミング基礎(Python) まずはAI開発の主流言語であるPythonの文法をしっかりマスターしましょう。文法書を1冊終えるか、オンラインの入門講座を受けるのが早いです。
- 数学・統計学の基礎 AI向けの数学入門書でOK。線形代数(行列)や微積分(勾配)、確率・統計(分布)の「考え方」を掴みます。
- データ操作・可視化 PythonライブラリのPandas(データ処理)やMatplotlib(グラフ化)を学びます。データを自由に扱えるようになることが重要です。
- 機械学習(ML)入門 scikit-learnライブラリを使って、教師あり学習・教師なし学習といった基本的なAIモデルを構築・評価する方法を学びます。
- 深層学習(DL)入門 TensorFlowやPyTorchといったフレームワークを使い、ニューラルネットワーク(CNNやRNN)の実装に挑戦します。
このステップを大学で学ぼうとすると数年がかりですが、AI特化型のプログラミングスクールなら数ヶ月で集中的に学ぶことが可能です。もちろん独学でも進められますが、挫折しやすいのも事実。効率を考えるならスクールは有力な選択肢ですね。
AIエンジニアになるには大学以外の道と就職戦略

ここまで読んで、AIエンジニアになるには大学進学が唯一の道ではない、と感じてもらえたかなと思います。ここからは、大学以外の道を選んだ場合の、より具体的な就職戦略についてお話ししますよ。
- 独学でAI技術を学ぶための効率的な勉強法
- 短期集中で即戦力を目指すならスクールがおすすめ
- 就職活動のアピールになるG検定などの関連資格
- 新卒や未経験者がポートフォリオで評価されるコツ
- AIエンジニアになるには大学よりも実践力が重要
独学でAI技術を学ぶための効率的な勉強法

大学やスクールに通わず、「独学」でAIエンジニアを目指す道もあります。何よりコストがかからないのが魅力ですよね。
ただし、独学は「自己管理能力」と「継続力」が何よりも問われます。挫折率が非常に高い道でもあるんです。
独学を成功させるコツは、以下の3点です。
独学成功の3つのコツ
- 学習ロードマップを明確にする 前述した「学習の順番」のように、ゴールから逆算した計画を立てます。今は無料・有料のオンライン教材(Udemy, Courseraなど)が豊富にあるので、それらを組み合わせましょう。
- コミュニティに所属する SNS(Xなど)や勉強会コミュニティ(connpassなど)で、同じ目標を持つ仲間を見つけましょう。モチベーション維持や情報交換、エラーで詰まった時の相談相手は非常に重要です。
- アウトプットを最優先する 知識をインプットする(動画を見る、本を読む)だけでなく、コードを書き、エラーを出し、解決するというアウトプットの時間を必ず確保してください。小さなものでも良いので「何かを作る」ことを目標にしましょう。
独学は自分のペースで進められる反面、疑問点をすぐに解決できなかったり、体系的な知識が抜け落ちたりしやすいデメリットもあります。強い意志が必要ですね。
プロゲートでも無料で学ぶことができます空いた時間などでスマホで簡単に学習できます詳しい記事はコチラ↓

短期集中で即戦力を目指すならスクールがおすすめ
私が「AIエンジニアになるには大学は必須じゃない」と考える最大の理由が、「プログラミングスクール」という選択肢の存在です。
AI特化型のスクールには、大学や独学にはない大きなメリットがあります。
スクールの主なメリット
- 短期間で実践スキルが身につく(1〜6ヶ月程度)
- 現役エンジニアの講師に直接質問できる(挫折しにくい)
- 体系化された最新カリキュラムで学べる
- 就職・転職サポートやポートフォリオ制作支援がある
大学の学費が4年間で数百万円かかるのに対し、スクールは数十万円程度(講座によりますが)で、AIエンジニアとして働くために必要な実践スキルを数ヶ月で集中的に学べます。
特に「メンターにいつでも質問できる環境」と「ポートフォリオ制作のサポート」は、独学では得られない大きな価値です。
もちろん、スクールに通ったからといって全員がAIエンジニアになれるわけではありません。受け身の姿勢ではスキルは身につきませんし、費用も決して安くはありません。
「この期間だけは集中する」という覚悟を持って、カリキュラムを最大限に活用する姿勢が大切ですよ。
大学進学で4年間を費やすか、スクールで半年間集中してスキルを身につけて早期に実務経験を積むか。今のAI業界のスピード感を考えると、後者の方が合理的な選択肢だと私は思いますね。
就職活動のアピールになるG検定などの関連資格

AIエンジニアの就職において、資格は「必須」ではありません。資格よりもポートフォリオ(実績)の方が100倍重要です。
ただし、初学者や未経験者が「自分はこれだけ勉強しました」という意欲や基礎知識を客観的に示すために、いくつかの資格は有効ですよ。
特におすすめなのが、JDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する2つの資格です。
| 資格名 | 対象者 | 主な内容 | 難易度(目安) |
|---|---|---|---|
| G検定 (ジェネラリスト) | AIを活用する人 (企画職・営業職など含む) | AI・機械学習の基礎知識、ビジネス活用事例など。 | ★☆☆ (比較的易しい) |
| E資格 (エンジニア) | AIを実装する人 (エンジニア向け) | 深層学習の理論と実装スキル(数学・Python)。 | ★★★ (難易度高) |
もしあなたがAIエンジニアを目指すなら、まずはG検定でAI全般の知識を固めるのがおすすめです。知識の地図が手に入りますよ。
E資格は、JDLA認定プログラム(有料講座)の受講が必須となるため、難易度もコストも高めです。しかし、深層学習の実装力を証明できるため、本気でエンジニアを目指すなら大きな武器になります。
新卒や未経験者がポートフォリオで評価されるコツ

大学卒であろうと、スクール卒であろうと、高卒であろうと。未経験者がAIエンジニアとして就職する上で、最も重要なのが「ポートフォリオ」です。
「ポートフォリオが大事なのは分かったけど、何を作ればいいの?」と思いますよね。評価されるポートフォリオにはコツがあります。
評価されるポートフォリオのコツ
- 「なぜそれを作ったか」を明確にする 「スクールの課題で作りました」では評価されません。「〇〇という課題を解決したかった」という、あなた自身の問題意識や動機を説明できるようにしましょう。
- 技術選定の理由を語れるようにする 「なぜそのAIモデル(アルゴリズム)を選んだのか?」「なぜそのPythonライブラリを使ったのか?」を説明できると、技術を理解して使っていることが伝わります。
- 「動くモノ」として公開する GitHubにコードを置くだけでなく、可能ならWebアプリ(HerokuやAWSなどでデプロイ)として誰もが触れる状態にしておくと、評価が格段に上がります。
- オリジナリティを加える よくある「手書き文字認識」や「タイタニック号の生存予測」だけでは不十分です。自分でデータを集めたり(スクレイピングなど)、身近な課題と組み合わせたりして、あなたらしさを出しましょう。
企業が見ているのは、完成度の高さよりも「自分で課題を見つけ、技術を使って解決しようとしたプロセス」です。最初は拙くてもいいので、まずは何か一つ、最後まで作り切ってみることが大切ですよ。
AIエンジニアになるには大学よりも実践力が重要
ここまで、AIエンジニアになるための様々な道についてお話ししてきました。
改めて私の結論を言いますが、「AIエンジニアになるには大学は必須ではない」です。
大学で理論を体系的に学ぶことには、もちろん価値があります。研究者や大企業のR&D部門を目指すなら、修士・博士の学位が求められることも多いでしょう。
しかし、多くの企業が求めている「AIを使ってビジネス課題を解決するエンジニア」になるためには、大学の4年間よりも、スクールでの半年間の集中学習+実務経験1年の方が、市場価値が高くなるケースも珍しくありません。
大切なのは、「どこで学んだか(学歴)」ではなく、「何を学んだか(スキル)」そして「何を作れるか(実績)」です。
AI業界は、学歴に関係なく、スキルさえあれば誰にでもチャンスが開かれている、とてもフェアな世界だと私は思います。
もしあなたが大学進学で悩んでいるなら、その学費と4年間という時間を、AIスキル習得に投資するという選択肢も真剣に考えてみてください。文系や高卒といった経歴も、一切気にする必要はありませんよ。あなたの行動次第で、道は必ず開けます。
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